ネズミの駆除と生態

捕獲・駆除など建物の構造や環境に合わせたプランをご提案。
ダスキンのネズミ駆除サービスでは、捕獲、駆除、侵入経路閉鎖など、建物の構造や周辺環境に合わせた施工プランをご提案。ネズミを寄せつけにくい環境づくりを行います。

特長

駆除だけでなく、ネズミの侵入を防ぐ環境を提案!

ネズミの侵入通路閉鎖など建物の構造や周辺環境に合わせた施工プランをご提案。

捕獲と駆除はもちろんのこと、ネズミを寄せつけにくい環境づくりを実現します。


専門知識を持ったネズミ駆除のプロが徹底調査!

建物の周辺環境、被害状況、棲息状況などをヒアリングと目視で徹底的に調査。

プロによる必要なネズミ駆除サービス工程を設計します。

サービス実施前に、作業内容の詳細を明記した見積書をご提示するので安心です。

専用資器材を活用して迅速な捕獲・駆除を実現!

専用資器材を活用して迅速な捕獲・駆除を実現!

 

1.調査・見積り調査・見積り
建物の周辺環境、被害状況、棲息状況などをヒアリングと目視で調査します。この結果に基づき、必要なサービス工程を設計し、作業内容の詳細を明記した見積書によって提案します。


2.捕獲・駆除捕獲・駆除
調査の結果から、どこから侵入し、どこに巣を作り、どこで餌を取っているかなどを推測し、粘着ボードを敷きつめます。

3.侵入経路遮断侵入経路遮断
ネズミ駆除サービスで重要なのが駆除後のネズミの再侵入を防ぐことです。侵入の可能性の高い所をチェックし、必要に応じて通路封鎖を実施します。

 

家に出るねずみの種類と見分け方

家でねずみを目撃したら、その体の大きさ・かたちからどの種類のねずみが出たのか判別できます。同じ家ねずみでも、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミはどれも見た目が大きく違います。

種類 ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
体長 20~28cm以上にも 15~25cm程度 6~10cm程度
体重 200~500g 100~200g 10~30g
体色 背中:茶色気味の灰色
腹:灰色、黄に近い白
背中:茶褐色、黒
腹:黄褐色、灰色、白
背中:白、灰色、黒、褐色など
腹:薄い色
尻尾の長さ 体より短い 体より長い 体より短い
耳の大きさ 小さい 大きい 大きい
種類 ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
性格 獰猛、警戒心はやや低い ・臆病、警戒心が強い おとなしい、警戒心は低い
運動能力 泳ぎが得意、高いところは苦手、寒さに強い 泳ぎは苦手、高いところも平気、ジャンプが得意、綱渡りが得意、寒さに弱い 泳ぎは苦手、とても身軽、ジャンプが得意、綱渡りが得意、寒さに弱い
生息場所 湿気の多い場所、建物の低い階、下水道・河原、海岸、床下や台所、ゴミ捨て場、倉庫、地下鉄線路 など 乾燥したところ、高いところ、天井裏などの屋内、狭い空間を好む(10cm四方程度) 屋内、商業施設周辺、倉庫や物置、港や河原、土手、農村、田畑、草地、秋~冬のみ屋内に入ってくる個体も
巣の場所 植え込み、公園、土手、コンクリートの間、低い位置の物陰、野外が中心 天井裏、壁の中 家具などのすき間、他生物の巣穴


水まわりの被害が多いときは、ドブネズミが原因と考えられます。ドブネズミは湿気や寒さに強く、ビル1階の飲食店に出ることも多いねずみです。泳ぎも得意で、家の外に巣をつくることも多く、床下や配水管などから入ってきます。一方、高いところに上るのは苦手なので、マンションの高い階には出ません。

クマネズミは運動が得意です。外の電線・排水パイプも簡単に上って、どこからでも入ってきます。寒さに弱いので建物の中に巣をつくることが多く、天井裏で走り回るのはこのクマネズミです。動き回りながらフンをするので、移動ルートのあちこちにフンを残していきます。

他のねずみでは入れないような小さいすき間にラットサインを見つけたら、ハツカネズミの仕業です。体が小さいぶん、身軽でどこにでも入り込んでしまいます。外で暮らしているものも多いですが、寒さを避けて冬場にだけ民家の倉庫・物置に避難してくる個体もいます。

ねずみの種類をフンで見分ける

種類 ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
フンの形 10mm~20mm均一でやや丸い 6mm~10mm細長くて不揃い 4mm~7mm両端が尖っている


明らかにねずみの被害が出ていて、ラットサインも残っているのにねずみの姿が見つからない。どこにいるのかもわからない、というときには、フンの形・大きさからも見分けられます。フンを見つけたら掃除する前に(フンは雑菌だらけです。手袋を忘れずに!)

ドブネズミのフンは粒のかたちが揃っていて、丸みがあるのが特徴です。大きさは最大で20mm(2cm)ほどのものもあります。

クマネズミのフンは、細長くて大きさはバラバラです。小さければ6mmほど、大きいと10mm程度になります。先ほどの項目でも言ったように、動き回りながらあちこちに落としていきます。

ハツカネズミは、体が小さいぶんフンもとても小さいです。大きくても7mm程度で、両端が尖っているのが特徴です。

ねずみのフンは素手で触らない

第一に、家の中でねずみのフンと疑わしいものを見つけても、絶対に素手で触らないでください。フンの中には数え切れないほどの病原菌がいます。
ねずみのフンが持つ病原菌の中には、ハンタウイルス肺症候群のように治療法が発見されていない危険な病気を引き起こすものもあります。

フンらしいものを見つけても拾ったりせずに、きちんとゴム手袋・マスクなどをしてから片付けましょう。水ぶきをして、消毒も忘れずにしてください。

食性~雑食性で穀類を中心になんでも食べる

ねずみの種類 特に好む食べ物
クマネズミ 穀物や果実、昆虫、植物の葉や茎など
ドブネズミ 魚介類や肉類など
ハツカネズミ 種子や穀物類、草や花、小型の昆虫など

ねずみは雑食性で、なんでも食べます。人間の食べるものはもちろん、ペットフードや家畜飼料、水分補給のために観葉植物の葉などを食べてしまうこともあります。昆虫を捕らえて食べることもあるので、人家ではゴキブリが餌になる場合もあります。

身体の大きさに比べるとかなりの大食と言え、1日に体重の4分の1~3分の1の量を食べます。身体の大きいドブネズミ(体重200~500g)であれば50~80gの餌を食べてしまいます。

繁殖能力~1年を通して繁殖し、増えるスピードが速い

ねずみの種類 繁殖期 妊娠期間 平均的な出産数 性成熟期※ 寿命
クマネズミ 通年(夏にピーク) 21~24日 5~6子 3~4ヶ月 1~2年
ドブネズミ 通年(春と秋にピーク) 21~24日 8~9子 2~3ヶ月 1~2年
ハツカネズミ 通年(春と秋にピーク) 18~20日 6~8子 2ヶ月 1~2年

                                                 ※性成熟期=繁殖行為が可能になる時期

行動の特徴~暖かな場所を好み、夜間に部屋の隅から隅を移動する


暖かい場所を好み、布や紙で巣作りをする

ねずみは寒さに弱い動物で、暖かい場所を好みます。人家に入り込んでくるのも、餌を探すと同時に、快適な住処を求めてのことなのです。ねずみは家の中に安全な場所を見つけ、集めてきた布や紙などを巣材として巣作りをします。巣をつくりやすい場所は、種類によって異なりますので、以下にまとめました。

ねずみの種類 巣をつくりやすい場所
クマネズミ 屋根裏や押入れの奥・天袋の中、壁の内側など。布や布団の綿、断熱材などを巣材にする。
ドブネズミ 冷蔵庫裏・食器棚の背面など。湿気を好むため、水回りに近い場所が多い。
ハツカネズミ 倉庫・物置など。放置されているダンボールや新聞紙を巣材にする。


夜行性で、日没直後と夜明け直前が活動のピーク

ねずみは基本的に夜行性の動物です。昼間のうちはあまり動き回りません。もっとも活発になるのは、日没直後と明け方直前の2回です。そのため、ねずみの被害は夜間に発生することが多いでしょう。この習性を踏まえると、夜間には食べ物を放置せずにしまいこむなどの対策が適していると言えます。

クマネズミは屋根裏に入り込むことが多いので、夜間にパタパタと歩き回る音が聞こえるはずです。もし、昼間に音がするなら、ねずみではない動物(ハクビシンやアライグマなど)の可能性があります。

固い物をなんでもかじってしまう

ねずみの歯は一生伸び続ける性質をもつため、つねに固いものをかじって歯を削るという習性があります。そうしていないと歯が伸びすぎてしまうためです。かじることのできない金属類は避けますが、それ以外は手当り次第にかじってしまい、木の柱や壁、木製の家具はもちろん、石鹸なども被害にあいます。

このため、家や家財がダメージを受けるという被害が発生しますし、時には人間が噛まれることもあります。寝たきりの高齢者や無防備な赤ちゃんが被害にあうケースが多いです。

また、電線やガス管、通信ケーブルなどをかじることがあり、電気事故や漏電火災、ガス漏れといった危険な状態になることもありえます。

ねずみの死骸があったら、どうしたらいい?

毒えさ(殺鼠剤)、粘着シートといった手段を使ってねずみの駆除を行うと、家の中にねずみの死骸が残ってしまうことがあります。

手袋・マスクを忘れず、直接触れないこと

ねずみの死骸を見つけても、絶対に素手で触らないでください。片付けるときも、掃除する際も必ずマスク・手袋をつけて作業しましょう。

ねずみの体には生きている間から、病原菌・ダニ・ノミが無数に住みついています。また、毒えさに苦しんで暴れまわった結果、病原菌が大量に含まれたフン尿を周囲にまき散らしていることもあります。

ねずみが持つ細菌が原因の病気
腎症候性出血熱・ハンタウイルス肺症候群・食中毒・腸チフス・パラチフス・E型肝炎・レプトスピラ症

ねずみの運ぶダニが原因の病気
皮膚炎・ツツガムシ病

ねずみの運ぶノミが原因の病気
皮膚炎・ペスト

これらの菌には、危険な病気の原因となりますから、素手で触るのは絶対やめてください。

死骸を見つけたら、まずはそのまわりに殺虫剤をスプレーしましょう。ねずみが死ぬと、寄生していたダニ・ノミが次の寄生先を探して家じゅうに散らばっていきます。殺虫剤をしておくことで、それ以上の拡散を防ぐことが出来ます。また、死骸を片付けている間、死骸に残っていた虫に刺される心配もなくなります。若い女性や小さな子どもは肌が柔らかく刺されやすいので、お子さんのいる家庭は特に注意が必要です。更にペットを飼っている家なら、気付かぬうちにペットがダニ・ノミに刺されて、寄生されてしまうことがあります。

死骸は放置せず、新聞紙に包んで「一般ごみ(燃えるごみ)」に

ねずみの死骸は絶対に放置しないでください。死骸は見つけしだい、手袋とマスクをして片付けましょう。そして死骸のあった場所をしっかりと掃除・消毒してください。細菌がたくさんいるのはもちろん、ねずみでなくとも生き物の死骸は不衛生のかたまりです。放置し続けるとウジがわき、ハエがたかって病気の原因になります。

死骸はまわりのごみや粘着シートごと新聞紙に包んで、密閉してしまいましょう。

薬が効きづらい進化したねずみ「スーパーラット」の特徴と対策

近年、都会を中心に毒えさ(殺鼠剤)の効かない「スーパーラット」というねずみが急増しています。

その被害の大きさは、報告されているねずみ被害の大半がこの「スーパーラット」によるものである、と言われている地域すらあるほどです。

クマネズミの進化とその理由

「スーパーラット」の大半は、クマネズミという種類のねずみが、毒への耐性を持ったものです。

クマネズミは、運動能力が高くどこからでも入ってきます。しかも用心深い性格で毒もワナも避けてしまいます。家庭で完全に駆除するのはとても難しい相手です。このため、クマネズミが変化して生まれたスーパーラットはなかなか毒えさを食べないうえに、食べても効かないという、とてもやっかいなねずみです。

都会でのねずみ被害が増加し続けているのは、
・出る場所が限られていて比較的駆除しやすいドブネズミが減った
・クマネズミの被害が8割以上を占めるほどに急増した
・クマネズミの多くが「スーパーラット」化した

といった点に理由があると言われています。

毒えさへの耐性を調べる比較実験では、ふつうのクマネズミが長くても2週間程度で死んでしまったのに対して、スーパーラットの場合なんと平均160日、最大で440日以上生き続けたという実験結果も出ています。

クマネズミ進化論

ただでさえ駆除しづらいクマネズミの多くがスーパーラットとなったのには、もともと毒に強い体質のねずみがいたこと、そして遺伝によるものが原因であると言われています。

本来、ねずみの持つ毒への耐性は一匹ごとにも、地域ごとにも違います(地方よりも都会のねずみのほうが強い耐性を持っている傾向にあります)。このため、同じように毒えさを食べても、死ぬものと生き残るものがいます。

これ自体は自然の摂理ではあるのですが、ねずみの場合1世代ごとの寿命が短いうえに、一生のうちに何度も、たくさんの子どもを産んでいきます。生き残った強いねずみ同士が子どもを産むと、その子どもたちもまた毒に強い耐性を持ったスーパーラットとして生まれてきます。

ふつうのねずみが毒や寿命で減っていく中、スーパーラットは出産のたびに増えていきます。更に増えたスーパーラット同士が子どもをつくることでより毒に対して強くなっていくのです。

スーパーラット対策の殺鼠剤「リン化亜鉛」

これまで市販されてきた毒えさの多くには、「ワルファリン」「クマリン」といった、ねずみを内出血させて殺す薬が使われていました。

しかしスーパーラットを駆除するには、これらの広く使われてきた毒えさでは効果がありません。そこで使われるようになったのが、「リン化亜鉛」と呼ばれる成分の殺鼠剤です。これはねずみの胃液と反応して毒ガスをつくる薬品で、スーパーラットに対しても高い効果を発揮します。

毒性が強く、劇薬指定もされている薬剤ですから、
1.子どもやペットのいる家では使わないほうがいい
2.効果があまり持続しない(2週間で半減、2ヶ月で10パーセント以下に)

粘着シートなどのワナ、外からの侵入口を閉鎖するといった方法を組み合わせて使い、駆除していきます。特に、ねずみを侵入させない施工が、中心と言ってもよく、その意味では、スーパーラットであろうとなかろうと侵入を防げば被害は止められますので、実のところあまり大きな問題ではないとも言えます。